子供の目線で、養護学校の移転問題について発言
委員会議事録


≪山口質疑≫
 正直,きょうに至るまで本当に長かったです。本当にいろんな思いを抱えてきました。まだ今なら移転をとめられるかもしれない,でももう無理かもしれない,そんな思いを持ち続けてきょうに至りました。きょうは最後のチャンスだと思ってこの質疑に挑みたいと思います。どうか皆さん,私の思いを受けとめてください。そして,どうか気づいてください,この移転がいかに大きな問題であったのかということを。きっと神戸市にとって,そして教育委員会にとっては,この移転は数ある施策の1つにすぎない小さな問題だったのかもしれません。しかし,この移転でどれだけのとうとい命やどれだけの可能性を奪ってしまうことであったのかを,そしてどれだけの大きな問題であったのかをどうか気づいてください。
 私は,友生と同じ肢体不自由の養護学校の出身者です。田舎の山の中にある雨漏りの絶えない養護学校でした。決していい環境ではありませんでした。しかし,私はすばらしい先生にめぐり会って,そして大学に進学することができました。在校生が進路の相談に乗ってほしいと言っているから学校に来てくれないか,たしか2年ほど前恩師からそう連絡があり,私は意気込んで母校である養護学校に行きました。学校に入ると,その子はいませんでした。数日前に進行性の病気が急変して亡くなっていました。養護学校はそういうところなんです。あしたが来るか来ないかわからない子供たちが,ほんの少しの可能性のために,そしてその可能性を広げるために日々努力をして一生懸命生きている,そこが養護学校なのです。
 私が今回の友生移転の話を聞いたのは,ことしの1月中旬でした。ある保護者の方からご相談をいただいたのがきっかけでした。すぐに教育委員会に確認をとりましたが,返事は「検討中。予算関連のことなので詳しいことは言えない。」の一点張り。私はほかの議員にも働きかけ,可能な限り情報を集めました。しかし,調べれば調べるほど,もう手おくれであることを思い知らされました。私は考えを変え,何とか移転のメリットを考えてみようと思いました。まず,移転先の菊水小学校周辺へ行き,子供たちが通うことになるだろう環境を自分の目で確かめてきました。実際に下校の時間帯に車で学校周辺を回り,その後学校の正門前で車からおりて,そして車いすで商店街を抜け,駅まで行ってみました。駅まで徒歩20分の距離,自力では登れない坂道,歩道がない幅の狭い道,そして何より買い物客の非常に多い,すれ違うことも難しい商店街を通り抜けることは,私のような軽い障害であってもとても大変だと感じました。
 私は,友生養護学校へ見学に行ったときのことを思い出しました。まず,学校に着き驚いたのは立地です。こんなまち中に養護学校があるなんてすごいな,住宅街の中にあるだけではなく,駅も近いし,隣に小学校もある。私の通っていた田舎の学校とは比べものにならないなと感じました。しかしその一方で,学校の中に入り,実際に子供たちと接してみると,私が通っていた時代より状況がまるで違っていることにとても驚きました。車いすの後ろに酸素ボンベを背負っている子,点滴棒のようなものを車いすに取りつけて,そこからチューブを通して体の中に直接栄養を流し込んでいる子など,いわゆる医療的なケアを必要とする子がそこにはたくさんいました。聞けば,ことしに入ってからここに通っている数人の子が病気により亡くなっているとのことでした。
 この子たちが本当にこの地に通えるのだろうか,そう思い,私はもう1度菊水小学校の前に戻りました。そして,その風景に友生の子供たちを重ね合わせてみました。本当にこの子たちのための移転なのだろうか,少なくともこの子たちのことを一番に考えていたら,容易にこの移転という選択は考えられなかったのではないか,それが養護学校卒業生の目線で私が行き着いた率直な感想です。
 友生の保護者に対する初めての説明会が2月4日に開かれました。当局はここで初めて移転の話を口にされました。私は,その説明会に舞台裏でいいから傍聴させてほしいとお願いをしました。なぜなら,保護者の方がどんな反応をされるのか,そして今後どうやって保護者の方と向き合っていくのか,私は当局と一緒に考えたいと思ったからです。しかし,私の願いはことごとく拒否されました。案の定,説明会の後,保護者の方は当局からの唐突な話に怒り,2時間半にも及ぶ話し合いは収拾がつかずに次回に持ち越しとなりました。それどころか,徹底的に移転に反対しようといった話までも持ち上がりました。私はいても立ってもいられず,2月5日,翌日の早朝に当局にお電話をして,教育長と話をさせてほしいとお願いをしました。会議の合間を縫って時間をつくってくださった教育長に私はひそかに期待をしていました。しかし,残念ながら,その中の話では,「現地建てかえは検討したが,友生は無理である。移転の場所は探したが,あの場所しかなかった。兵庫区の事情もわかってほしい。」など,行政の都合ばかりでした。最後の最後に,市長に話を聞いてもらおうと試みましたが,「教育委員会と話をしますので」という答えだけで,その後何の連絡もいただけませんでした。その時点で,移転は避けられないことを思い知らされました。自分の無力さに全身の力が抜けました。そして,ご相談のあった保護者の方に謝りました。お力になれずに本当に申しわけありませんでしたと。
 その後,保護者の方からのご希望もあり,今回の請願という手段を考えました。移転が避けられないのであれば,せめて今通えている子供たちが必ず学校に通えるように約束をしてほしい,それを議会の皆さんに見守ってもらいたい,そんな思いで保護者の方々と私たちは立ち上がりました。
 この過程でどれだけの葛藤があったのかおわかりでしょうか。もちろん,当局は養護学校に通う子供たちのことを思い,よかれと思って移転を考えたのでしょう。しかし,なぜこの移転問題がここまで大きく発展してしまったのか。今まで現場の子供たちの声なき声に耳を傾けず,行政の都合ありきで話を進めていたからではないでしょうか。この請願が出されるまでに至ってしまったこの移転問題に対する教育長のお気持ちをぜひお聞かせください。
 そして2点目に,通学ができなくなる子供たちへの対応についてお尋ねをいたします。
 今の状態では,仮に通学手段が確保できたとしても,体力的に学校に通えない子が数名出てきます。菊水に幾ら立派な学校ができても,日本じゅうから注目されるような学校をつくっても,今学校に通えているのに通えなくなってしまう子が1人でも出たら,他都市に誇れる学校とは言えません。言ってはいけないと思います。移転となれば,新しい学校に移るのが原則かもしれませんが,せめて友生のあしたの見えない子供たちに選択肢を与えていただけないでしょうか。具体的には,保護者の方からのご要望が上がっていますが,1つは,現在灘区にある青陽東養護学校への転入,そしてもう1つは,現在の校舎の一部を分校として残すことです。両者とも非常に困難なことは承知しています。さまざまな課題をクリアしなければなりません。でも,それを移転までの3年かけて一緒に検討していただけないでしょうか。私はどうしてもこの子供たちの命と可能性を見捨てることはできません。どうかこれらの選択肢を与えていただけませんでしょうか,教育長のご見解を伺います。
 最後に,情報開示のあり方について質問いたします。
 今回の一件で本当に残念だったと思うことの1つに,当事者の方への情報開示の問題があります。今回は,移転先の兵庫区へ先に情報が流れているにもかかわらず,移転する当事者である友生の子供たちには何も情報が与えられませんでした。これでは理解を得られるとは到底思えません。もっと当事者の目線に立った配慮が必要だったことは言うまでもありません。
 養護学校は普通校とは違い,通学校区が広いこと,そして幼稚部から小・中・高まで合計で14年間あるという通学の期間が長いこと,そして通学のために生活拠点を移されているというケースもあること,ほかに選べる学校がないという状況であることなどを考慮すると,いきなり3年後の移転というのは余りにも酷です。予算関連のことという縛りがあるにしても,せめて当事者の方へ何らかの形で情報を流していただく方法はないものでしょうか。教育長からのご答弁にもありました。説明会等を重ねていって丁寧な対応をして不信感を取り払えるように頑張るというお話だったんですけれども,この説明会や懇談会を重ねるだけでこの不信感がとれるとは私は思えません。今回のことを踏まえて,まだ今後の垂水,青陽西養護学校のこともありますし,どう対応していこうとしているのか,お尋ねをいたします。


≪教育長答弁≫
 今,山口委員よりるる今までのご心境を含めてお聞かせいただきました。そういった点で,請願をお出しになった保護者の皆様のお気持ちも含めまして真摯に受けとめたいというふうに考えてございます。
 確かに私ども,予算編成が固まった段階でということに,いわゆる正式なそういったことに固執し続けた面があったというふうに思ってございます。そういったことでは,請願につきましては,内容が唐突であり,一方的に事が進められたことについて非常におしかりを受けているというふうに思ってございます。確かに,友生学校に通う子供あるいは保護者をはじめいろんな関係者がございますけども,直接影響を受けます関係者に,いわゆる公式だけじゃなくて非公式,そういったものを問わず必要な情報提供あるいは意見をお聞きする,そういったことの努力,配慮が欠けていたのではなかろうかと思ってございます。そういった点では大変申しわけないといいますか,そういった気持ちでございます。このような状況を招いたことにつきましては,謙虚に受けとめまして,今後保護者等関係者の皆様にご理解いただけますよう,丁寧な説明を粘り強く行いながら,我々に対する不信感を取り除いていけるよう最大限の努力をしていく所存でございます。そういった点でご理解,ご協力を賜りたいと思ってございます。
 それから,選択肢を与えてほしいというお話でございます。
 これまで保護者会との懇談等におきまして,移転後の通学について心配されるお声をお聞きいたしております。通学がなかなか困難な子供がいるだろうというようなお話でございます。先般の懇談会におきまして,保護者の方々にも個々の事情について十分にお話を聞かせていただくことになってございます。子供の障害の状況とか,あるいは住居地など個々のご事情をお聞きいたしまして,保護者,学校,医師等とよく話し合って対応を検討したいと考えてございます。
 選択肢の問題でお話がございました友生養護学校の一部を分校化することにつきましては,校舎の耐震の課題もございます。また,教員の分散によります専門性の維持が非常に難しい,そういったことがございまして,非常に難しいと考えてございます。
 もう1点ご提案がございました青陽東養護学校につきましては,現在児童・生徒数が増加傾向にございます。そういった点で校舎自体がいわゆる過密状態でございまして,また教員の確保などからハードル自体は高いというふうに認識しております。ただ,いろんな中で,子供の個別の状況をお聞きする中で,どうしても通学が困難な子供の受け入れについて,そういったケースも出てくる可能性がありますので,いろんな工夫を行いながら,カリキュラムあるいは学習の場所の確保等,学校ともよく相談をいたしまして可能性を今後探っていきたいというふうに考えてございます。
 それから,情報開示のお話がございました。
 先ほど申し上げましたように,友生養護学校に通う子供や保護者をはじめ,直接影響を受けます関係者に,公式,非公式問わず必要な情報の提供や意見を可能な限りお聞きしていきたいというふうに考えてございます。
 今後の垂水養護学校とか青陽西養護学校の建てかえにつきましては,来年度は適地や整備方法等について調査を行いますが,必要に応じまして保護者,教員等関係者と意見,情報の交換を行いながら,ご理解いただきながら取り組んでまいりたいと考えてございます。具体的には,保護者,教員,校長等にご参加いただきまして,建てかえに向けて生じます課題の検討を行う懇談会を設置いたしまして定期的に開催をしたいというふうに考えてございます。こういった点で必要な情報提供等努力してまいりたいと思ってございます。


≪山口再質問≫
 最初のお気持ち,請願に至ってしまったその経緯に対することをお聞かせいただきましたけれども,ぜひそういった,もし少しでも申しわけない,ちょっと今回のやり方は悪かったというふうな思いをお持ちであれば,それを保護者の方にはもちろんですけれども,子供たちにもぜひ伝えていただきたいと思います。というのは,実際に移転するのは子供たちです。もちろん,お話ししてもなかなか伝わらないかもしれません。でも,それを態度で示していただきたいというふうに,これはお願いをしておきたいと思います。
 それからもう一方で,この移転に関してですけれども,あり方検討委員会の方針を受けて移転を検討したということをたびたび皆さんご発言されてますし,きょうの午前中の中でもそんなコメントが4回ほど多分ありました。私は,このコメントに関しては非常にちょっと違和感を覚えます。というのは,私自身このあり方検討委員会全8回傍聴をしました。そして,当局がどんな説明をされて,どの委員の方がどんなご発言をされたのかというのはすべて私の方でも記録しています。しかしながら,この友生の移転の問題というのは,具体的には何も議論にもならなかったですし,もちろん今後移転を考えるのであれば複数障害等,そういった議論はあったかと思うんですけれども,具体的な議論は一切ありませんでした。その報告書を受けて移転を検討したということになりますと,一般的に聞くと,その中では必ず議論になってるとやっぱり思うわけですね。ですし,このあり方検討委員会の委員の方に実際お気持ちをお聞きしたんですけれども,非常に神戸市のやり方に関しては不信感を持っているというふうにお話をされている方もいらっしゃいました。ですので,そのお気持ちをあり方検討委員会の委員の方にもぜひお伝えをいただきたいということをお願いしておきます。
 そして,2点目の選択肢を与えてほしい。はっきりとはおっしゃらなかったんですけれども,今の校舎を分校として残すという選択肢はなかなか難しいということだったんですが,先ほどほかの会派の方からのお話もありましたように,北校舎は耐震の問題はクリアしてるはずです。ですので,ここを残して分校にするということは私は可能ではないかなというふうに考えています。
 また,青陽東については,可能性を探っていただけるということで,まだできるかできないかわからないと思いますし,もちろん青陽東の方のご理解も得ていかないといけないと思います。また,複数障害の対応も考えていかないといけません。でも,今回は,私自身も知肢併置がいいとか悪いとかって言うんではなくって,今回は一番立場の弱い子たちのことを考えれば,もうこれは本当に仕方のないことなのかなというふうに,そういう意味でこの選択肢を今回提案させていただきました。ぜひこの可能性を探り続けていただきたいと思います。
 そしてもう一方で,分校という選択肢,こちらも私は希望を捨てていません。というのは,1つ理由があるんですけれども,昨年,私は1年間,医療的ケアを含む超重度障害児への保育サービスについて取り組んできました。そして,昨年の議会でもそういった内容のことを質疑をさせていただきました。私が本会議の中で,そういった超重度の障害児をも受け入れる保育園,モデル的な取り組みをされているところがあるんですが,そこを紹介させていただきましたら,実は先月,市長みずからそこに見学に行ってくださいました。そして,その後ご報告をいただいたんですけれども,そういった重度障害児の保護者に対する支援というのはこれからますますやっぱり手厚くしていかなければいけない,そういった検討を始めたい,実際にもう今保健福祉局の中で検討を始めていただいてますけれども,そういった従来の保育サービスに加えて,神戸方式というものを考えていきたいというふうに市長みずからおっしゃっていました。ですので,今回の友生の子供たち,そして保護者の方が置かれている状況をもし市長に直接お話しする機会があれば,そして理解をしていただければ,その分校という選択肢も私は考えていただけるのではないかなというふうに希望を持っています。その可能性もぜひ探っていただきたいということを,この場ではもうこれ以上お話しできないと思いますので,要望とさせていただきます。
 そして,再質問として1点目,友生の問題に限った議論ができるような懇話会を設置していただけるということで,保護者の方はもちろん,教職員の方,有識者の方などメンバーのことなど,そして定期的に開催するということもお話をしていただきました。それでは,具体的にいつごろその懇話会の開催をしていただけるのでしょうか。私としては,もう3年しかありませんので,一日でも早く検討していただきたいと考えておりますし,またあり方検討委員会とか,過去のそういった委員会を見ておりますと,どちらかというと行政の方が主導になって話を進められているという点が気になっていましたので,実際そうであったかなかったかというのは難しいかと思うんですけれども,そういった行政主導のやり方ではなく,本当に当事者の方の目線に立った議論ができるようにしていただきたい。具体的にその時期,いつごろから開催していただけるのか,お聞きしたいと思います。
 そしてもう1点,再質問というか,これからの友生の問題にかかわらず特別支援学校のあり方,さまざまな課題が山積しているわけなんですけれども,その課題解決に向けて1つ提案をさせていただきたいと思います。
 私は,先ほども申しましたように,養護学校の方に通っていました。小・中学校は普通校に通っておりましたが,障害を持ったことによって高校だけ養護学校に通っていました。普通校に比べて養護学校というのは設備的にも本当にちょっと問題があるなというふうに,これは他都市ですけれども,感じました。でも,それより,なぜ自分が子供のトイレの介助までしなければならないのかと嘆く先生がいたり,精神疾患でたびたび学校を休んで,子供のことどころではない先生がいたことに私は非常に違和感を覚えた記憶があります。神戸市においても,保護者の方から一部お聞きしてみますと,先生が例えば授業中に携帯電話でメールをしてみたりだとか,先生が子供をいじめてみたりだとか,それは私自身が現場を見たわけではないので,うかつなことは言えないんですけれども,保護者の方から,本当にこれはごく一部で,本当に深刻な問題があるということを聞いています。こんな現状では,仮に新しい学校,立派な学校をつくっていただいても,子供たちのためにはなりません。
 そこで,提案ですけれども,この際特別支援学校を含む学校園の教職員の配置を,先ほど午前中の中にもありましたが,県の教育委員会の方といろいろ加配について要望したり協議したりしているというお話だったんですけれども,それをもっとこれから積極的に行っていただきたい。県教委との交渉もこれから定期的にするとかというのではなくて,もうこの問題をきっかけに1つでも課題をクリアしていくために積極的に交渉をしていただきたいと考えます。そうしていただくことで,学校園の教職員の配置を見直すことで,今山積している課題とか,それから欲を言えば,知肢併置に至る問題まで解決する糸口が見出せるのではないかというふうに考えています。ご見解を伺います。


≪教育長答弁≫
 いわゆる,新しい養護学校と懇談会でございますけども,お話がございましたように,3年あります。そういった意味で,できるだけ早くということで,4月中には立ち上げたいというように考えてございます。今後,メンバーも含めていろいろまた保護者と学校とまた相談をしながら設置をしたいというふうに考えてございます。
 それからもう1点の先生の資質なり,あるいは教職員の配置の問題がございました。我々といたしましても,研修も含めていろんな資質の向上を図ってまいりますし,また教職員の配置につきましても,従来にも増して県に対して要望してまいりたいというふうに思っておるところでございます。


≪山口要望≫
 それでは,もうまとめますけれども,今回の移転に関して,もちろんこの情報開示のあり方等やり方がまずかったという話でしたし,私としてもそういうふうに感じております。ただ,それ以前に,この養護学校の問題とか特別支援の関係というのは,非常に光が今まで当たらなかった問題であると私は思っていますし,ふだんから現場の声とかそういうものがないがしろにされてきたからこそ,当事者からしたら,なぜ私たちばかりこんな苦しい思いをしなければいけないのかという思いに至って,やはりその気持ちが今出ているんではないかなというふうに私は思っています。もちろん,私たちにいただく予算の資料であったり,そういう書類上の判断では,とても特別支援教育,特別支援学校というのは手厚いんじゃないかというふうに考えられがちなんですけれども,この予算の使い方というのを,前回の決算特別委員会でも指摘しましたけれども,ちょっと使い方をもう少し見直していく必要もあると思いますし,本当に現場の方は日々大変な思いをされています。
 最後の最後に,私養護学校出身者として一番伝えたいことは,養護学校,特別支援学校は立派できれいな建物であることが一番いいのではなくて,そして一概に自分の家から一番近いことがベストでもなくて,一番大切なのは学校の中身だと思います。専門性が仮に高くなくても,その学校に通う1人1人の子供たちを人間として理解しよう,そして成長させてあげようと真剣に思う先生がたくさんいてたら,今の状況よりかなりいい状況になると思いますし,そこには子供たちの明るい未来があるんじゃないかなということを感じています。
 ぜひこれからも特別支援教育に対するご尽力をお願いいたしまして,質疑を終わります。ありがとうございました。