青年期の自殺対策に関する提言
委員会議事録
≪山口質疑≫
青少年の健全育成についてお尋ねをいたします。
今申し上げた居場所づくり事業をはじめ,青少年の健全育成に対して数多くの事業を展開されているわけですけれども,きっとこれらの事業に参加している方は,ある意味健全であるのではないかなというふうに思います。今後求められることは,それらの事業に対して関心が持てなかったり,参加できなかったりと,何らかの事情を抱えている方への対応であると考えています。
市民参画推進局が出していらっしゃる資料の中に,神戸市の自殺者数というデータがありました。直近のデータですと,19年で360名,その中で30歳未満,いわゆる青少年の自殺者が39名であります。全国の平均と照らし合わせても,神戸が突出して多いというわけではありませんし,また数年の推移を見ても,激増しているということでもありません。しかし,これを年代別の主な死因というデータを見てみますと,10代においては死亡者の30%,20代においては45%が自殺で亡くなっているということになります。恐らく20代においては自殺は死因のトップであります。
これまで未成年の自殺問題は,寝ている子を起こすということでかなり消極的ではありましたが,平成18年6月に自殺対策基本法が制定され,それに基づき19年6月に自殺総合対策大綱が閣議決定されました。その中の青少年の自殺という項目がありまして,そこに特徴が書かれて,このように書かれています。思春期を迎えるなど,精神的な安定を損ないやすい時期で自殺未遂が多い。一般的に自殺未遂は既遂の10倍と言われているが,多くの研究者によれば,10代の未遂者は100倍はいると指摘している。もちろん自殺については,これも保健福祉局の所管でありますし,学齢期については教育委員会が所管ということにはなっていますが,しかしながらこういう形で複数にまたがっているからこそ,きっとこぼれ落ちてしまう方たちもいるんじゃないかなというふうに思います。ぜひ青少年の自殺者ゼロを目指して率先して取り組んでいただきたいと思いますが,ご見解をお尋ねいたします。
≪部長答弁≫
自殺者ゼロへの取り組みということでございますが,神戸市の未成年者の自殺者数は全国と同じ傾向でございまして,横ばいの年間10人以下で推移しておるわけでございますが,いじめを原因とした高校生の自殺が発生いたしますなど,決して軽視できないものであると,そういうように考えてございます。
神戸市では青少年育成協議会を中心に,子供たちに声をかけるスマイル・ハート・あいさつ運動を全市で展開しており,地域の大人と子供のコミュニケーションを通じまして,少しでも不幸な事態の発生を防ぐことができればと考えてございます。また,悩みや課題を持った子供たちにとりましては,学校や家庭以外の自分を確かめる居場所の存在がそれを乗り越えていくきっかけになることも多いと,そのように考えてございまして,中・高生の活動拠点の整備を進めておるところでございます。
先生ご指摘のとおり,関連部局が連携いたしまして,自殺者を限りなくゼロに近づけていくような取り組みを進めていくことは大変重要なことと考えております。神戸市におきましては保健福祉局,教育委員会など,関係する部局と月1回の実務レベルの連絡会議を開催し,情報共有等に努めておるところでございますが,自殺対策につきましては,保健福祉局が事務局となりまして,神戸市内におけるうつ病と心の健康づくりについて必要な施策等を検討し,自殺予防につなげていくため,こうべこころの健康づくり委員会を設置し,自殺防止に対する有効な方策を検討しており,市民参画推進局もこの委員会に参加してございます。また,庁内でも関係部署で構成いたします自殺対策関係部局ネットワーク会議を組織し,情報交換等を行っておるところでございます。
また,ご指摘のとおり,来ることができない,何らかの問題を抱えた,そういう青少年に対する対処は難しい課題ではありますが,教師や親とは違った視点で子供たちの気持ちを聞き,子供たちが話すことで解決の糸口を子供自身の力で見つけていくように援助する場が必要であると,そのように考えております。市民参画推進局では,臨床心理学を専攻する大学の協力を得まして,ピアカウンセリング(ティーンズテレホン)を実施しておりますし,またそのことによりまして,年代の近い大学生が青少年の悩みを受け付ける窓口というようなことになってございます。また,援助技法等についての研修を受けた方たちで組織された子供たちの電話相談を行っているチャイルドライン神戸推進委員会とも連携・協力しておるところでございます。そのほかの保健福祉局,あるいは教育委員会,県,警察,民間,それぞれ特徴を持った相談機関ございますので,そこらと連絡会議を持つなど,情報交換を行いまして,相談者の状況に応じた相談機関の紹介をするなどに努めておるところでございます。
青少年の自殺が起こることはまことに痛ましい限りでございます。今後とも関係部局と連携を図りながら,あいさつの展開による地域でのコミュニケーションの活性化を図り,青少年の居場所づくりをはじめとする青少年施策を通じまして,子供をめぐるコミュニケーションを豊かにするような取り組みを進めていき,自殺者が限りなくゼロとなるよう努めていきたいと,そのように考えてございます。
≪山口再質問≫
自殺対策の件なんですけれども,今ご答弁の中にもありました,こちらの局ではティーンズテレホンとか,教育委員会の方でチャイルドラインなど,自殺対策という形ではないんですけれども,そういう青少年の心の問題をケアするさまざまな相談窓口というのが,公・民かかわらず神戸市内にはたくさん設置されているのも私も存じているところなんですけれども,しかしそれらを総括して分析するという仕組みはできていないように思います。せめて民間でやってはるところはなかなか難しいとは思うんですけれども,神戸市としてかかわっている事業に関して,先ほど会議を定期的にされてるということをおっしゃっていただいたんですけれども,そういうデータを共有して,教育委員会,保健福祉ほか,ちょっとかかわっていらっしゃるところで,ちょっとデータを持ち寄って分析をして,青少年の自殺に至る傾向というのはどんな傾向なのかなという分析を,ぜひそういう作業をこちらの局でお願いをしたいなというふうに思っているんですが,ご見解をひとつお尋ねしたいと思います。
≪部長答弁≫
市民参画推進局で分析等をやっていけばということでございますけども,自殺対策につきましては保健福祉局が窓口になりまして,神戸市こころの健康づくり委員会というものを設けておりまして,ここで学識経験者でございますとか,精神科のお医者さん,あるいは神戸市医師会,兵庫県警,それから精神保健福祉士協会,あるいは地域の関係者,神戸いのちの電話の関係者といったような外部の方も入りまして,市も関係する部局が入りまして,いろいろデータ等を持ち寄った上で検討をしておるということでございまして,その中に市民参画推進局も一緒に入りまして検討しておるというようなことでございます。
また,庁内的にも保健福祉局が窓口になりまして,自殺対策の関係部局のネットワーク会議いうのが既に立ち上がってございまして,それに当然,市民参画推進局も入りまして,いろいろ検討してございます。それは青少年健全育成という観点から,我々青少年の総合的な基本計画,それをつくってございますが,地域の方とともにそういうことを防止するような活動でございますとか,有効な方法等につきまして,地域の青少年協議会の方なんかとも我々としてもいろいろ日常から話をお聞きしたりしながら必要な対策をとっていっておると,そのような対応で今現在やってございます。
≪山口要望≫
既に保健福祉局の方とかで──所管はそちらの方なので,もちろんそちらで本来やっていただくべきことなのかもしれないんですけれども,やはり自殺者というのは本当に神戸市内だけでも1年で360人,それで特に注目されているのが,やはり高齢者の方の自殺ということで,数としてもかなり多いんですけれども,やはりそちらの方が割とスポットが当たってるような感じに私は思えます。せっかくこちらの局では青少年ということで,青少年というのは大体未成年なり,24~25歳ぐらいまでというふうには聞いてるんですけれども,その自殺者も,先ほども申しましたが,10代で30%の方,死亡者の30%,20代では45%の方が自殺で亡くなられてるというこの現状をぜひちょっと受けとめていただいて,表立って何かできないかもしれないですけれども,何らか内部資料的でも構わないんですけれども検証して,何か保健福祉の方から問い合わせがあったときに,こんな今深刻な状況なんですよという情報が共有できるような,そんな形にしておく必要があるのではないかなというふうに感じております。
それから,私もいろいろ今回質疑をさせていただくに当たって,図書館で自殺対策白書というこんな本を見つけたんですけれども,この中に先ほども申しました青少年の自殺というところもありますし,ぜひこういう資料も参考にしていただいて,今後取り組みを進めていただくことを要望して終わりたいと思います。
委員会議事録
≪山口質疑≫
青少年の健全育成についてお尋ねをいたします。
今申し上げた居場所づくり事業をはじめ,青少年の健全育成に対して数多くの事業を展開されているわけですけれども,きっとこれらの事業に参加している方は,ある意味健全であるのではないかなというふうに思います。今後求められることは,それらの事業に対して関心が持てなかったり,参加できなかったりと,何らかの事情を抱えている方への対応であると考えています。
市民参画推進局が出していらっしゃる資料の中に,神戸市の自殺者数というデータがありました。直近のデータですと,19年で360名,その中で30歳未満,いわゆる青少年の自殺者が39名であります。全国の平均と照らし合わせても,神戸が突出して多いというわけではありませんし,また数年の推移を見ても,激増しているということでもありません。しかし,これを年代別の主な死因というデータを見てみますと,10代においては死亡者の30%,20代においては45%が自殺で亡くなっているということになります。恐らく20代においては自殺は死因のトップであります。
これまで未成年の自殺問題は,寝ている子を起こすということでかなり消極的ではありましたが,平成18年6月に自殺対策基本法が制定され,それに基づき19年6月に自殺総合対策大綱が閣議決定されました。その中の青少年の自殺という項目がありまして,そこに特徴が書かれて,このように書かれています。思春期を迎えるなど,精神的な安定を損ないやすい時期で自殺未遂が多い。一般的に自殺未遂は既遂の10倍と言われているが,多くの研究者によれば,10代の未遂者は100倍はいると指摘している。もちろん自殺については,これも保健福祉局の所管でありますし,学齢期については教育委員会が所管ということにはなっていますが,しかしながらこういう形で複数にまたがっているからこそ,きっとこぼれ落ちてしまう方たちもいるんじゃないかなというふうに思います。ぜひ青少年の自殺者ゼロを目指して率先して取り組んでいただきたいと思いますが,ご見解をお尋ねいたします。
≪部長答弁≫
自殺者ゼロへの取り組みということでございますが,神戸市の未成年者の自殺者数は全国と同じ傾向でございまして,横ばいの年間10人以下で推移しておるわけでございますが,いじめを原因とした高校生の自殺が発生いたしますなど,決して軽視できないものであると,そういうように考えてございます。
神戸市では青少年育成協議会を中心に,子供たちに声をかけるスマイル・ハート・あいさつ運動を全市で展開しており,地域の大人と子供のコミュニケーションを通じまして,少しでも不幸な事態の発生を防ぐことができればと考えてございます。また,悩みや課題を持った子供たちにとりましては,学校や家庭以外の自分を確かめる居場所の存在がそれを乗り越えていくきっかけになることも多いと,そのように考えてございまして,中・高生の活動拠点の整備を進めておるところでございます。
先生ご指摘のとおり,関連部局が連携いたしまして,自殺者を限りなくゼロに近づけていくような取り組みを進めていくことは大変重要なことと考えております。神戸市におきましては保健福祉局,教育委員会など,関係する部局と月1回の実務レベルの連絡会議を開催し,情報共有等に努めておるところでございますが,自殺対策につきましては,保健福祉局が事務局となりまして,神戸市内におけるうつ病と心の健康づくりについて必要な施策等を検討し,自殺予防につなげていくため,こうべこころの健康づくり委員会を設置し,自殺防止に対する有効な方策を検討しており,市民参画推進局もこの委員会に参加してございます。また,庁内でも関係部署で構成いたします自殺対策関係部局ネットワーク会議を組織し,情報交換等を行っておるところでございます。
また,ご指摘のとおり,来ることができない,何らかの問題を抱えた,そういう青少年に対する対処は難しい課題ではありますが,教師や親とは違った視点で子供たちの気持ちを聞き,子供たちが話すことで解決の糸口を子供自身の力で見つけていくように援助する場が必要であると,そのように考えております。市民参画推進局では,臨床心理学を専攻する大学の協力を得まして,ピアカウンセリング(ティーンズテレホン)を実施しておりますし,またそのことによりまして,年代の近い大学生が青少年の悩みを受け付ける窓口というようなことになってございます。また,援助技法等についての研修を受けた方たちで組織された子供たちの電話相談を行っているチャイルドライン神戸推進委員会とも連携・協力しておるところでございます。そのほかの保健福祉局,あるいは教育委員会,県,警察,民間,それぞれ特徴を持った相談機関ございますので,そこらと連絡会議を持つなど,情報交換を行いまして,相談者の状況に応じた相談機関の紹介をするなどに努めておるところでございます。
青少年の自殺が起こることはまことに痛ましい限りでございます。今後とも関係部局と連携を図りながら,あいさつの展開による地域でのコミュニケーションの活性化を図り,青少年の居場所づくりをはじめとする青少年施策を通じまして,子供をめぐるコミュニケーションを豊かにするような取り組みを進めていき,自殺者が限りなくゼロとなるよう努めていきたいと,そのように考えてございます。
≪山口再質問≫
自殺対策の件なんですけれども,今ご答弁の中にもありました,こちらの局ではティーンズテレホンとか,教育委員会の方でチャイルドラインなど,自殺対策という形ではないんですけれども,そういう青少年の心の問題をケアするさまざまな相談窓口というのが,公・民かかわらず神戸市内にはたくさん設置されているのも私も存じているところなんですけれども,しかしそれらを総括して分析するという仕組みはできていないように思います。せめて民間でやってはるところはなかなか難しいとは思うんですけれども,神戸市としてかかわっている事業に関して,先ほど会議を定期的にされてるということをおっしゃっていただいたんですけれども,そういうデータを共有して,教育委員会,保健福祉ほか,ちょっとかかわっていらっしゃるところで,ちょっとデータを持ち寄って分析をして,青少年の自殺に至る傾向というのはどんな傾向なのかなという分析を,ぜひそういう作業をこちらの局でお願いをしたいなというふうに思っているんですが,ご見解をひとつお尋ねしたいと思います。
≪部長答弁≫
市民参画推進局で分析等をやっていけばということでございますけども,自殺対策につきましては保健福祉局が窓口になりまして,神戸市こころの健康づくり委員会というものを設けておりまして,ここで学識経験者でございますとか,精神科のお医者さん,あるいは神戸市医師会,兵庫県警,それから精神保健福祉士協会,あるいは地域の関係者,神戸いのちの電話の関係者といったような外部の方も入りまして,市も関係する部局が入りまして,いろいろデータ等を持ち寄った上で検討をしておるということでございまして,その中に市民参画推進局も一緒に入りまして検討しておるというようなことでございます。
また,庁内的にも保健福祉局が窓口になりまして,自殺対策の関係部局のネットワーク会議いうのが既に立ち上がってございまして,それに当然,市民参画推進局も入りまして,いろいろ検討してございます。それは青少年健全育成という観点から,我々青少年の総合的な基本計画,それをつくってございますが,地域の方とともにそういうことを防止するような活動でございますとか,有効な方法等につきまして,地域の青少年協議会の方なんかとも我々としてもいろいろ日常から話をお聞きしたりしながら必要な対策をとっていっておると,そのような対応で今現在やってございます。
≪山口要望≫
既に保健福祉局の方とかで──所管はそちらの方なので,もちろんそちらで本来やっていただくべきことなのかもしれないんですけれども,やはり自殺者というのは本当に神戸市内だけでも1年で360人,それで特に注目されているのが,やはり高齢者の方の自殺ということで,数としてもかなり多いんですけれども,やはりそちらの方が割とスポットが当たってるような感じに私は思えます。せっかくこちらの局では青少年ということで,青少年というのは大体未成年なり,24~25歳ぐらいまでというふうには聞いてるんですけれども,その自殺者も,先ほども申しましたが,10代で30%の方,死亡者の30%,20代では45%の方が自殺で亡くなられてるというこの現状をぜひちょっと受けとめていただいて,表立って何かできないかもしれないですけれども,何らか内部資料的でも構わないんですけれども検証して,何か保健福祉の方から問い合わせがあったときに,こんな今深刻な状況なんですよという情報が共有できるような,そんな形にしておく必要があるのではないかなというふうに感じております。
それから,私もいろいろ今回質疑をさせていただくに当たって,図書館で自殺対策白書というこんな本を見つけたんですけれども,この中に先ほども申しました青少年の自殺というところもありますし,ぜひこういう資料も参考にしていただいて,今後取り組みを進めていただくことを要望して終わりたいと思います。





