乳幼児期から靴・足を大切にする習慣の提言
委員会議事録


≪山口質疑≫
 シューズ産業,靴のまちという観点で1つ質問をさせていただきます。
 ここ数年,健康志向が高まり,ジョギングやウオーキングを楽しむ方がふえています。神戸市としても,企画調整局が主導になり,健康を楽しむまちづくりとして各区と連携した神戸健康ウオークの開催など,さまざまな取り組みをなされています。それらは神戸市民の健康にとても貢献していると感じます。しかし,もともとはだし文化だった日本人には,自分の足に合った足をしっかりとサポートする靴を履くという意識がそれほど高くないように感じます。一方で,幼少期の子供を持つ親は靴にこだわる方が非常に多くなってきています。なぜなら骨格がしっかりしていない幼少期こそ,かかとの部分がしっかりとしたサイズの合った靴を履くことで,O脚や外反母趾などの足のトラブルを防ぐことができるとのことであります。さらには,その幼少期の骨格形成により運動能力に差が出たり,大人になってからの腰やひざなどの負担,体のバランスにも影響を及ぼしたりすると言われています。
 少し前置きが長くなりましたが,せっかく靴のまちと言われている神戸で,靴が人間の体にとってどれほど大切なものであるかを神戸市内外へ発信していく場所として,長田区のシューズプラザを活用できないかと考えていますが,いかがでしょうか。


≪局長答弁≫
「くつのまちながた」──シューズプラザの分でございます。先生ご指摘のように,健康,特に例えば外反母趾がどういうふうに発生していくかというのは,本当に靴が非常に大きな影響をもたらしている,そういったことで,本当にこの10年ぐらい前からどんどん靴に対する健康という面での着目というのはなされてきたというふうに思います。そういった面で,これも大きな追い風ではないかというふうに思ってございます。そういったことで,シューズプラザは平成12年に設立をしたわけですけども,当初は各メーカーさんのアンテナショップの機能ということで,メーンは一番ファッショナブルなご婦人方の靴ということでスタートしていったわけなんですけども,やっぱりそういった健康に対する取り組みというのが,ある程度今までは商売にならなかったのが,やはりそれを必要とされる方々が出てきましたのは,それを事業としてされる事業者の方が出てこられて,今のシューズプラザでいきますと,1階の店舗フロアに6つの店舗ございますけど,そのうち2店が靴の職人さんが営業されてる手づくりオーダーシューズのショップでございますけども,これらの店舗ではお客さんの相談受けながら,外反母趾であるとか,ひざが痛いとかというような個人の症状に合わせた手づくりの靴みたいな,あるいは介護シューズ,それからあるいはもう少し──そこまで専門的じゃないんですけども,中高齢者向けのコンフォートのシューズみたいなものの販売もされてございます。そういった動きが出てきておりますので,管理しておりますシューズプラザの方では,そういった特徴をうまく生かすために,今,年2回のペースで足にやさしい靴フェアというふうに銘打ちまして,健康は足元からということをテーマにして,そういった催事を行ってます。その中では,無料でございますけども,足と靴の悩みの相談コーナーというのを設けた形で,訪れた方に靴と足に関するアドバイスをさせていただくとともに,商品の提案もさせていただいておるというようなことで,ちょうど今現在,10月の末までこれを今やっておるところでございます。
 それからあと,団体の方,特にご婦人のこの団体の方というのがおいでいただくことが多いんですけれども,そういう団体のお客様に説明するときに,もちろん長田の靴の歴史であるとか,ケミカルシューズ産業の現状に対する説明というようなものもあわせまして,それとあわせまして,足の健康と自分に合う靴の選び方という小冊子をつくりましたんで,これをもって足の構造と足と健康の関係,靴の選び方というようなこともご説明させていただいております。こういった形でシューズプラザは靴と健康にかかわる取り組みというのをやってまいったわけでございます。まだまだ周知不足で,先生のご指摘のように,もっともっとアピールしていくべきというふうに確かに思っております。なかなかくつのまちながた株式会社も赤字会社でございまして,大幅なPRというのはなかなか多額の経費がかかるんで頭の痛いところなんですけども,例えば昨年こうやりました今の足にやさしい靴フェアなんかで,2カ月の期間中で,例えば会社の方にお電話いただいて問い合わせいただいた件数だけでも94件あったということでございます。そういったことで,会社も,お店の方もやはりお客さんの健康に対するニーズというのが多くあるということを実感をされてます。そういったことで,もっとこの辺をアピールしていくべきという意識は大分出てきてございます。特に,健康靴は数は出ないんで,その辺は商売としてはつらいとこなんですけど,一方でリピーターとしては,リピーター率って非常に高いというメリットございますんで,やはり口コミというのをどんだけうまく生かしていくかということが効果的な発信につながっていくというふうに思っております。そういった取り組みで,足の健康と靴というものを今まで以上にアピールしていきたいというふうに思っております。


≪山口再質問≫
 足にやさしい靴フェアが開催されているという新聞記事を見まして,私も実は先日シューズプラザの方に行ってまいりました。正直,想像していたよりもちょっと活気が少ないかなという感想は受けたんですけれども,その一方でとても可能性を秘めた場所だなというふうに感じました。先ほど局長のご答弁にもありましたが,1階に6つの店舗があり,そのうちの2つの店舗がいろんな悩みに対応できる相談ができたり,靴をつくってくれたりという,そういうフルオーダーで靴をつくってもらえるという店舗がありました。そこの1つの店舗の方とお話をさせていただいたんですけども,すごく──もちろん靴の専門家ということもあって,すばらしい技術を持ってはるなというふうに思いました。先ほど介護の靴やということもおっしゃってたんですけども,介護の方だけではなくて,やはり私たちのような障害を持っている,足にも障害がある人たちにとっては,靴というのはなかなか既製品で合わせられないケースが多いんですね。私もかつて既製品を無理やり履いてたりしてたんですけども,何か自分の足に合ったものがないものかなと思って行き着いたところが,実はシューズプラザではなかったんですけども,長田のある小さなお店,靴のお店だったんですね。そういうこともありまして,お話をお店の方ともお聞きしてますと,全国からお客さんが来るんだと,靴をつくってほしいという要望で来られるということもお聞きしまして,これこそ「くつのまち」の名にふさわしい場所なんじゃないかなというふうに思いました。あとこれでもう少し活気があれば言うことないかなというふうには思ったんですけども,その一方で,ちょっと余談になるんですけども,私たちの会派は,仮称なんですけども,こべっこ俊足プロジェクト──日本一足の速い子供を育てるまちというのをスローガンにしまして,これから教育委員会の協力を求めていきたいと思っていまして,先日の教育委員会の局審査の方では森下議員がこの件に関して提案をしています。せっかくのこういった靴のまちを生かして,幼いころからしっかりとした靴を履いて,そして今教育委員会の委員でいらっしゃる伊東浩司さんにもそういった正しい走り方などの指導を仰ぎ,そして体力テストの短距離走の平均値日本一を目指そうというものです。少し突飛なアイデアなのかもしれませんけれども,それは単に足が速くなるということが一番の目的ではなくて,足を大切にする習慣を身につけたり,また正しい歩き方や走り方を習得することで,体のバランスを整えたりと,自分の体を大切にする1つのきっかけづくりであると私たちは考えています。それは子供たちにとっては将来の財産にもなり得ます。将来どんなスポーツをするにも有効なのはもちろんですが,加齢によるひざや腰の痛みも防ぐことができると言われているからです。この中にはきっと腰痛で悩んでいらっしゃる方いらっしゃるんじゃないかなというふうに思うんですけれども,そういった苦痛を子供たちに引き継がないためにも,靴の大切さ,足を大切にする文化を神戸でぜひ定着をさせていただきたいなというふうに考えています。そのために,地元の方のお声も聞かないといけないと思うんですが,靴のまちの技術をもっと社会に役立てていただく何か施策を神戸市としてできないものかなというふうに考えていますので,これももう1度再質問させていただきます。


≪局長答弁≫
 まず,先ほどの日本一足の速い子供をつくっていくという取り組みというお話がございました。シューズプラザとしての問題と,あと業界さんの問題と2つに分けて──すいません,今感想だけで申しわけないんですけども,仮にスポーツシューズということになってきますと,私の知っている限り,神戸のケミカルシューズは基本的にはやはりファッション性の高い女性用の靴のためにしてて,なかなかスポーツシューズ自身というのはやっておらないというふうに私は認識しております。そういった面で,業界さんのその協力というのがどういうふうに得られるのかというのは,これはよく聞いてみないと少しわかりませんので,一方ではシューズプラザとしては,先ほど先生お話になられたストレートに日本で一番速い子供を育てていくというのに,我々が何がお役に立つことができるかというのはあるんですけども,ただそれをきっかけに足と健康の大切さというのを訴えていくというお話は,全く私どもの思いもやはりそうですし,これからもっともっとそれをアピールしていきたいと思うんで,またそのあたりについては我々できることは協力させていただきたいというふうに思っております。